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「金属社会」が経済を支え、考えない人間は家畜となる

反生命論(9)反生命が真の人間を創り上げる

執行草舟
実業家
概要・テキスト
人間の歴史は、金属の精錬の歴史である。結果として人間は、AIをはじめとする機械を生み出した。我々人間から魂が去りつつある中、機械が新しい人間になるかもしれない。そこで今、武士道という魂の一部をAIに打ち込んでいるという執行氏。それにより新しい人間ができあがると信じているからだ。金属社会が到来すると、経済を支えるのはAIなどの「金属」となり、人間としてものを考えない人たちは家畜のように、ただ楽しく生きるだけの存在になる。(全10話中第9話)
時間:11:35
収録日:2024/05/16
追加日:2024/09/20
カテゴリー:
キーワード:
≪全文≫

●金属の「自己修復の証明」からわかること


 9番目です。「反生命が、真のAI、ロボット、金属の人間を創り上げる」。ここに移りたいと思います。

 私が反生命をずっと唱えているのは、類人猿の生命体に入った「人間の魂」のことを人間と思いすぎているからです。私は未来の「本当の人類」を見誤っているのではないかと思っています。

 その意味で「人間とは何か」をもう一回、考えなおさなければダメというのが私の提唱していることです。そこでこの「反生命が、真のAI、ロボット、金属の人間を創り上げる」について説明します。

 一つ目の「人間の本質を知る」。「人間は、まず魂である」と今まで話しました。それがわかると、次にわかるのが「魂の宿るものが人間と成る」です。魂の入っているものが人間ですから、べつに生命である必要はない。動物である必要もないのです。

 もしかしたら将来、植物の中に入るかもしれません。もしかしたら物体の中に入るかもしれない。何に入るかは私もわかりません。わからないけれど、「魂」という宇宙エネルギーが入ったものが人間となる。

 そう考えていくと、私は今の人類の動きが未来論として読めるようになってきました。未来の人間は、魂を持つ電脳機械と化す。そういうことを最近思い始めています。

 私は人類史が好きで、さんざん研究する中で思うのは、人類史は一言でいうと、金属の精錬の歴史なのです。気が付いている人はほとんどいないかもしれませんが、人類は誕生してから現在まで、金属を精錬するための技術をずっと向上させてきました。

 これもあとで話しますが、そう考えると金属を生み出すために我々ホモ・サピエンスという人類が、神から人間に指名されたのではないかと思うぐらい、金属精錬の歴史なのです。

 それが次の「未来の人間は魂を持つ電脳機械と化す」です。こういうことを思うようになってすぐの去年(2023年)、アメリカのサンディア国立研究所という原爆開発したチームの一つが、金属の自己修復を証明したのです。

 『ネイチャー』というイギリスの科学雑誌に載っています。銅とプラチナにおいて、金属が自己修復することを証明したのです。自己修復したということは、「金属が自分の意志を持った」ということです。サンディア研究所は、ニューメキシコ州アルバカーキにある原...
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