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「計算」の検索結果

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「最適化」の問題で活用が期待される量子コンピュータ

本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(3)計算の仕組みと応用

量子の性質をもっともよく表す典型的な実験に「2重スリットの実験」がある。これは「水の波」を利用するとイメージしやすい。量子を「粒」ではなく「波」として捉えることで、そこで生じた「重ね合わせ」と「干渉」という現象を...
収録日:2022/03/09
追加日:2022/08/09
武田俊太郎
東京大学大学院工学系研究科准教授

兵は詭道なり…その意味は?具体的な方法は?

『孫子』を読む :計篇(5)「詭道」と計算

『孫子』の「計篇」の最後には、「詭道」、すなわち敵を欺くことの重要性が説かれている。現代の価値観では汚いと思われるかもしれないが、戦争で勝利を得るためには無視できないことである。これまでに論じられてきた「五事」...
収録日:2019/05/30
追加日:2019/12/24
田口佳史
東洋思想研究家

量子コンピュータの転機となった1990年代の発見とは何か

本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(2)コンピュータの歴史

量子コンピュータは1980年代まだ概念的なものであり、何の役に立つのかすらよく分かっていなかった。その後、1990年代に価値のあるものだという認識が広がり、2000年代以降、研究機関で基礎研究が本格化、さらには企業も開発に...
収録日:2022/03/09
追加日:2022/08/02
武田俊太郎
東京大学大学院工学系研究科准教授

量子コンピュータの作り方…4つの開発方式で主流なのは?

本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(4)開発の現状

量子コンピュータには「超伝導回路」「イオン」「半導体」「光」といった複数の開発方式があるが、全てに共通する課題として、エラーへの対処法が挙げられる。「エラー訂正」の仕組みは存在しているが、それを完全に実現するた...
収録日:2022/03/09
追加日:2022/08/16
武田俊太郎
東京大学大学院工学系研究科准教授

「量子コンピュータ」はどういうもので、何に使えるのか

本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(1)量子コンピュータとは何か

量子コンピュータの開発競争が繰り広げられる中、いやが上にも盛り上がる期待。しかし、その期待の多くは誤解に満ちていると、量子コンピュータの開発者である武田俊太郎氏は話す。それはどういうことなのか。そもそも量子コン...
収録日:2022/03/09
追加日:2022/07/26
武田俊太郎
東京大学大学院工学系研究科准教授

なぜ外貨準備が増加するとドルが売られるのか?

外貨準備の世界的状況(2)ドル売りの動向とその構造

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏によれば、2017年1月から2018年1月の1年間において外貨準備は増加しており、それがドル売りの傾向をもたらすという。各国のリザーブマネージャーのドル売りと他通貨買い戻し...
収録日:2018/03/02
追加日:2018/04/26
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

マルチスケール解析を使うとどんなことが分かるのか

教養としてのナノテクノロジー(7)マルチスケール解析と応用<後編>

マルチスケール解析を使ってどのようなことが分かるのか。水分子の散乱から気泡のマルチスケール構造まで、豊富な応用例をもとにマルチスケール解析の使い方を解説していく。こうした事例から分かるのは、異なるスケール間の現...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/09/02

ノーベル賞を共同受賞した「マルチスケール解析」とは何か

教養としてのナノテクノロジー(6)マルチスケール解析と応用<前編>

2013年にノーベル化学賞を共同受賞した「マルチスケール解析」。量子力学と古典力学を融合させるこの解析を可能にしたのもスーパーコンピュータ「京」の登場、つまりテクノロジーの進化である。異なるスケール間を接続するため...
収録日:2021/03/29
追加日:2021/08/26

地球上の海水の塩分をトラックに積むと一体どこまで並ぶ?

自律型海中ロボットは何を目指すか(1)知ってから語る

九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が語る「自律型海中ロボットは何を目指すか」。今回、浦氏がこのテーマを考えるにあたり問うたのは、まず前提となるわれわれの海に対する考え方だ。さて、科学する姿勢を問う...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/06/27
浦環
東京大学名誉教授

スタンフォード大学を中心に構築した世界最強エコシステム

シリコンバレー物語~IT巨人の実像と今後(7)政府と軍の支援とスタンフォード大学

1980年代の日本潰しにはさらなる遠因がある。1957年の「スプートニク・ショック」だ。宇宙は軍事に、ひいては産業に直結している。他国に先を越されることはアメリカにとって安全保障上の問題なのである。シリコンバレーが世界...
収録日:2021/07/08
追加日:2021/12/26
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

イベントアトリビューションで鬼怒川の災害経験を生かす

地球温暖化問題~温室効果と異常気象(2)イベントアトリビューションとは

最近は、毎年日本や世界のどこかで極端な気象が起こっているが、その異常気象は地球温暖化によるものなのか。「イベントアトリビューション」という方法を使えば、地球温暖化の影響を計測できると国立研究開発法人国立環境研究...
収録日:2015/09/28
追加日:2015/11/30
住明正
理学博士

「満足した豚より不満足な人間がいい」…ミルの幸福論とは

「幸福とは何か」を考えてみよう(6)渇いているのは喉、それとも心ですか

「最大多数の最大幸福」で知られるベンサムとミルの「豚の哲学」へと話は移行する。幸せは量なのか、質なのか。飽食時代のわたしたちは渇いた心を潤すために、喉の渇きや生理的な食欲を利用してしまってはいないだろうか。(全9...
収録日:2020/03/19
追加日:2020/09/04

GPIFのポートフォリオの見直しのポイント

公的年金運用の基本姿勢を考える~GPIFの基本ポートフォリオの見直し~

巨額資産を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ見直し作業に注目が集まっている。より高い運用成績を求める声もある中、そのあるべき姿と現状について解説する。「植田和男の金融経済シリ...
収録日:2014/05/01
追加日:2014/05/08
植田和男
第32代日本銀行総裁

遡っていけば、赤の他人でもみんな親戚同士

核DNAからさぐる日本のルーツ(5)核ゲノムのSNPに着目

科学の発達により、ミトコンドリアDNAに着目するのではなく、ヒトゲノムを分析する方法が近年、登場し、これによって得られるデータが膨大に増えた。今回は、核ゲノムを用いた新たな研究手法について解説する。(全11話中第5話)
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/03
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

有人火星探査のためにどれくらいの時間と物資が必要なのか

宇宙探査の現在と可能性(3)有人火星探査の概算-1

有人火星探査にかかる時間や必要な物資はどれほどなのか。時間に関しては、地球と火星の軌道を考えると、往復の際には惑星の配置がベストな状態になるまで待つ必要がある。また物資に関しては、水や酸素、人数、食べ物、居住空...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/07/01
小泉宏之
東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授

台風予測の精度がスーパーコンピュータで飛躍的に上がる

地球温暖化問題~温室効果と異常気象(3)季節予報の精度向上へ

近年、強い大型台風やゲリラ豪雨が頻発し、毎年、大きな被害を出している。2~3週間先、あるいは1カ月から半年前後の時間スケールで、より正確な気象予報ができれば、そうした災害対策にも有用性は高い。地球温暖化予測の研...
収録日:2015/09/28
追加日:2015/12/07
住明正
理学博士

ディープラーニングの特徴量抽出でロボットが人間に近づく

人工知能のディープな可能性(3)日本が重視すべき側面

ディープラーニングが可能にしたのは、森羅万象の中から「何が重要か」という特徴を取り出すことだった。現在の計算システムが誇る高い処理能力によってもたらされたこの技術は、やがて言葉を理解する人工知能すら生み出すだろ...
収録日:2016/01/15
追加日:2016/05/16
松尾豊
東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター

政府の1000兆円の借金はどうやって減らすのか?

財政赤字の特効薬は、穏やかなインフレ

「日本の財政赤字には特効薬がある」と、東京大学大学院経済学研究科教授・伊藤元重氏は語る。それは一体何なのか。それはなぜ効果があるのか。
収録日:2015/08/05
追加日:2015/09/07
伊藤元重
東京大学名誉教授

水が使えるかは雨量ではなくインフラの整備で決まる

水ビジネスの動向(1)水不足は本当か

人はなぜ水が足りないような場所にわざわざ住むのか。「水不足=乾燥している」は正しいのか。食べ物を通じて、日本はどの程度の水を海外から買っているのか。あまりにも身近で、それでいて多くの謎を持つ水をめぐる知の最前線...
収録日:2015/05/25
追加日:2016/05/05
沖大幹
東京大学大学院工学系研究科 教授

第2波、第3波が来ても感染拡大を最小限におさえるために

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(10)新しい行動様式の受容

これからの感染拡大を防ぐために、社会はどのように対応していけば良いのだろうか。接触制限をすることはもちろん有効だが、今回は8割の接触減でなくても終息へと進めることができた。ワクチンや薬の開発は非常に有効だが、安全...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/02

時空間を自由に移動!分散化で期待される電力消費の冗長性

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(5)デジタルインフラと電力のこれから

人体における神経と血管の相互補完関係のような、デジタルインフラと電力供給網の密接な関係はいかに構築できるのか。既存の電力設備を活用する最もシンプルな方法や、消費者の近くに点在するデータセンターを活用した、分散型...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/05/11
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者

成長戦略は日本の硬直した社会体質の改革

「成長戦略」とは日本社会の体質改革である

世界的関心の的であるアベノミクスだが、この成長戦略は日本の硬直した社会体質の改革に他ならない。世界史上例のないほどのデフレ時代をへて、われわれが失ったのは果たして「20年」と言えるのか? 新たな視点で日本の将来...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/03/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

香港を丸ごと移植したシンガポールの金融経済に学ぶ

アジア政治経済の過去と現在(5)台湾・韓国・香港との関係

変わりゆくアジア情勢の中でも、日本は台湾、韓国、香港とどう付き合っていくのがいいか。台湾とは政治的フィクションにとらわれることなく良好な関係を築き、韓国は国内世論によって慰安婦合意が覆る可能性を考慮しておく必要...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/12/04
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

財政再建のために必要となる消費税率とは?

日本の財政の未来(7)消費税は何パーセントにすべきか

財政安定化のためには、2017年時点で33パーセントの消費税が必要だという推計がある。債務累積のため、増税を先送りすれば、さらに税率を上げなくてはならなくなるだろう。法政大学経済学部教授の小黒一正氏によれば、2030年ま...
収録日:2017/09/04
追加日:2017/10/08
小黒一正
法政大学経済学部教授

政治家は未来の日本のために命をかけるべきだ

2018年激動の世界と日本(14)日本の財政問題

安倍政権は2017年総選挙で盤石の体制を築いたが、一方で財政赤字は極めて深刻な状況にある。公立大学法人首都大学東京理事長・島田晴雄氏が、最後のテーマとして日本の財政問題を取り上げ、経済破綻の可能性に向き合ってこそ政...
収録日:2018/01/16
追加日:2018/04/22
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

哲学者になるには「数学」「天文学」「音楽理論」が必須?

プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(8)2つの教育論〈下〉高等教育

高等教育は哲人王をめざす哲学教育のステップである。哲学を学ぶ人間は、算術と幾何学に始まり、天文学と音楽で完成する5つの数学的諸学科を学ばなければならない。数学により、人は感覚的世界から離れ、純粋に抽象的思考に至る...
収録日:2022/07/08
追加日:2023/01/05
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長・学部長・教授

描きたいけれど手が動かなくなる…余白を残す「感性」とは

勢いと余白(8)余白をどのようにデザインするか

コシノジュンコ氏は、自分がもっと描こうと思っても、本能的に手が動かなくなるという。優れた芸術はみな「足りない」「未完」の部分がある。そうした作品にするには一歩引いて見る視点が大事である。そしてそこには、いい塩梅...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/02/03

国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス

戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス

ウクライナ戦争や新型コロナウイルス感染症などにより、世界情勢は混迷を極めている。われわれはこの状況で、国際政治をどのように見ていけばいいのだろうか。そこには国内政治を理解するのとは異なる難しさがあるというが、ま...
収録日:2022/12/01
追加日:2023/01/12
小原雅博
東京大学名誉教授

私たちはどんな社会を望むのか?鍵は「希望のレッスン」

人の資本主義~モノ、コトの次は何か?(2)社会システムの洗練と希望のレッスン

生成AIなど情報技術が著しく発達した現在、資本主義にはより賢くなってもらう必要がある。同時に、私たちの社会が真に豊かになるためには、社会システムを洗練することがどうしても必要であるという中島氏。そのためにも、私た...
収録日:2024/04/11
追加日:2024/08/03
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

国際政治の理屈の前では日中や米中という関係構造はない

極東のバランス・オブ・パワーは中国VS日米同盟~高まる中国軍事力の脅威~

極東のバランス・オブ・パワーに異変が起きている。この20年で中国の軍事力は米をも凌駕。日本のシーレーンは圧倒的危機にさらされている。防衛の秘策はあるのか。中国はいつ失墜するのか。岡崎久彦氏が極東と日本の戦略論を...
収録日:2014/05/07
追加日:2014/05/22
岡崎久彦
外交評論家

「ヤードスティック競争」の原理を取り入れるべき!?

医療改革~医療費抑制のための二つの方向性~

先進諸国の中で最速で高齢化が進む日本にとって、医療費削減は最重要課題だ。いわゆる「西高東低」といわれる後期高齢者医療費格差の現状や、医療供給体制の見直し策を踏まえつつ、政府で今議論されている医療費抑制のための医...
収録日:2014/10/27
追加日:2014/12/22
伊藤元重
東京大学名誉教授

地方創生と社会保障―アベノミクス新戦略のポイント

アベノミクス新成長戦略のポイント(4)地方創生と社会保障改革~日本の命運を握る

島田晴雄氏がアベノミクス新戦略のポイントとして挙げる次なる主な項目は地方創生と社会保障だ。いずれも日本の将来の明暗を分ける最重要課題だが、その道は険しい。われわれは次世代のために、日本の未来のために今、アベノミ...
収録日:2015/01/27
追加日:2015/02/25
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

シェア大幅引き上げの外国株式は米国と新興国の比率大

年金改革~GPIFの運用方針変更(3)GPIF運用変更が市場に与える影響

GPIFの運用変更、国内外株式の大幅引き上げは、市場にどう影響するのか。2014年10月の発表以降の動きと現状を分析し、今後の動向を見通す。シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が語るシリーズ・年...
収録日:2015/04/23
追加日:2015/04/30
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

「予防効果」で介護保険料を抑制する和光市に学ぼう!

財政健全化~歳出抑制とともに財政の質的向上を

2020年までにプライマリーバランスを黒字にするという安倍内閣の目標は達成できない可能性が高いと、東京大学大学院経済学研究科教授・伊藤元重氏は言う。それはなぜなのか。2020年以降の財政はどのように考えていけば...
収録日:2015/05/27
追加日:2015/06/22
伊藤元重
東京大学名誉教授

量も十分、もっと安くなる再生可能エネルギー

持続可能で明るい低炭素社会(3)再生可能エネルギーの時代

太陽光発電、風力発電、地熱発電。再生可能エネルギーがいいことは分かっている。「でも価格が高いし、供給量が不安定」。そう思っている人は多いだろう。だが、実はそれは全く誤った先入観だと、株式会社三菱総合研究所理事長...
収録日:2015/06/23
追加日:2015/07/30
小宮山宏
東京大学第28代総長

マイナス金利を適用する対象は一部に限られている

日銀がマイナス金利政策を導入(2)決定事項

「マイナス金利政策導入といっても、全ての流動性に適用されるわけではありません」と、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は語る。では、いったいどの部分に適用されるのか。高島氏がマイナス金利政策の内...
収録日:2016/02/04
追加日:2016/02/15
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

トランプ大統領誕生で米国金利はどう動く?

金利はどこへ行く?長期停滞論とトランプ大統領誕生

東京大学大学院経済学研究科教授・植田和男氏がトランプ大統領誕生を機に変化を見せる米国金利の動向を分析。長く続く金利下降トレンドの原因と背景は何か。市場はトランプ大統領の何に期待をしているのか。米国の金利動向を多...
収録日:2016/11/24
追加日:2016/12/06
植田和男
第32代日本銀行総裁

働き方改革4つのポイント!重要なのは管理職の意識改革

経営戦略としての働き方改革(3)企業事例にみる改革成果

株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長・小室淑恵氏が、「働き方改革」のためのマネジメント手法とチームでの具体的な取り組み方、そしてそれを実践した企業事例を紹介する。小室氏は、その事例から多くの企業が抱える...
収録日:2017/02/21
追加日:2017/03/27
小室淑恵
株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長

行動経済学とは…人間の不合理な「癖や直感」に注目!

実務に生きる行動経済学(1)見極めたい人間の「癖」

行動経済学が注目されている。2002年にはプリンストン大学のカーネマン教授が、2017年にはシカゴ大学のセイラー教授がその分野でノーベル経済学賞を受賞した。彼らの学説は伝統的な経済学とどこが違い、実際のビジネスにどう役...
収録日:2018/02/21
追加日:2018/03/21
伊藤元重
東京大学名誉教授

自動運転は実際にどのように行われるのか?

自動運転が社会を変える(3)自動運転の仕組み

自動運転は実際にどのように行われるのか。その詳細はおそらくまだ研究者の間でしか分かっていないだろうと加藤真平氏は話す。そこで今回は、気になる自動運転システムの技術面について解説する。
収録日:2018/10/23
追加日:2018/12/03
加藤真平
東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授

DNAではヤマト人と大陸人、アイヌ人とオキナワ人が近い

核DNAからさぐる日本のルーツ(4)二重構造モデル

ヤポネシアの人々は、どのようにして遺伝的に形成されてきたのか。その研究に関して、基本的には1980年代以降登場してきた二重構造モデルが支持されており、その中でゲノムデータを用いた方法が登場しているという。今回はその...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/03/31
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

天の川銀河の中心に何がある?超大質量ブラックホールの謎

ブラックホールとは何か(6)超大質量ブラックホール

銀河の中心になぜ超大質量ブラックホールがあるのか。銀河中心核超巨大ブラックホールの階層的形成・成長シナリオの検証に向けた、観察データから分かるブラックホール研究の現状について解説する。(全8話中第6話)
収録日:2018/10/31
追加日:2019/04/30
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授

新しい技術を載せた人工流れ星で技術革新を起こす

宇宙ビジネスの現在と未来(5)技術革新への挑戦

未知なるものへの好奇心が人類を新たな挑戦に向かわせ、結果としてそこにビジネスチャンスが生まれる。そう考えるなら、宇宙ビジネスにチャレンジをする人たちと共に働き、応援することが、人類に新たな可能性をもたらす一歩と...
収録日:2019/09/10
追加日:2019/12/12

保健所が崩れるか否かが、感染爆発の大きな岐路

新型コロナウイルスの克服(4)保健所こそ陰のヒーロー

日本において感染者数がある程度抑えられている要因の1つに、保健所の働きがある。保健所は感染者の情報や感染経路を逐一把握し、感染拡大防止に大きく貢献している。よって、保健所という機能をいかに保つかが、医療崩壊を防ぐ...
収録日:2020/03/27
追加日:2020/04/01
橋本英樹
東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 保険社会行動学分野 教授

予防接種は新型コロナウイルス感染拡大を抑制しているのか

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(3)社会的環境と予防接種

感染症における基本再生産数は、感染拡大に関する重要な指標である。しかし、その数値は対人距離によって変わり、また社会的環境によって実際の再生産数(実効再生産数)は大きく変動する。集団免疫については、BCGに代表される...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/01

新型コロナの感染拡大前に起こっていたDX革命と米中対立

コロナパンデミックと闘う世界と今後の課題(10)技術革新と米中対立

20世紀後半のアメリカで始まったデジタルトランスフォーメーション(DX)は、現代社会の急速な転換に一役買っている。中国でも鄧小平以降の改革開放政策が実を結び、習近平体勢は世界の大国としての振る舞いを強化しつつある。...
収録日:2020/07/16
追加日:2020/09/02
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

「介護貧乏にならないため」に知っておくべきこと

50代からの親の介護~その課題と準備(4)介護のお金と資金計画

介護もお金の問題は避けられない。「誰のお金で介護するか、計画がない」「どんなお金がかかるか知らない」「介護費用を軽減する制度を知らない」の「3ない」では、お金の問題にうまく対応することは難しい。実際にはいざという...
収録日:2021/08/26
追加日:2021/10/27
太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト

2022年は希望の年、「課題解決先進国」日本への動きが活発化

2022年頭所感(1)「課題解決先進国」日本に向けた試み

今、世界は大きな転換期を迎えている。その背景として長寿化や知識の爆発などが挙げられるが、そうした中、2022年は希望あふれる年になるだろうと語る小宮山氏。その展望として3つのポイントを挙げて、その希望について提言する...
収録日:2021/12/01
追加日:2022/01/01
小宮山宏
東京大学第28代総長

アマゾンとグーグル創業者が疾走した世界最大・最強への道

続・シリコンバレー物語~創業者群像と課題(3)ベゾスとペイジ&ブリン

創業者群像の第3話では、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、グーグルのラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏を紹介していく。「アマゾン・エフェクト」を及ぼして既存の小売業を消滅させるアマゾンの商法の原動力はどこにあるのか。...
収録日:2021/07/20
追加日:2022/05/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

見えない努力、無欲…昔の日本女性の「強さ」と「重力」

勢いと余白(7)見えないところで整える

「見えないところで本当にきちんと整えるのが『日本の感性』」だとコシノジュンコ氏は語る。それは「おもてなし」もそうだし、美空ひばりが日々の暮らしからステージまで、一貫して努力していたのもそこだった。昔の日本女性は...
収録日:2022/10/06
追加日:2023/01/27

統計とパターン認識と深層学習…論理主義だったAIの変容

ChatGPT~AIと人間の未来(3)第3次AIブームの特徴

第2話で見てきたように、AIは「身体的経験」や「母語」を持たないので、理解を間違えてしまいかねない部分が、どうしてもある。だが人間は、そんなAIを「賢い」と思ってしまう。それはなぜなのか。西垣氏は、「コンピュータやAI...
収録日:2023/03/15
追加日:2023/06/01
西垣通
東京大学名誉教授

ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価

為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値

「50年ぶりの円安」などといわれることがある。だが、ドル円レートだけを見ると50年前の当時よりは円高であるように見える。このギャップは、どこから生じるのだろうか。為替相場を正しく理解するには「実質為替レート」や「購...
収録日:2023/07/19
追加日:2023/09/13
養田功一郎
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 執行役員

「ヒートアイランド現象」に対して打つ手はないのか?

身近なところから技術でエコ

日本の都会の夏を住みづらくさせている「ヒートアイランド」。誰もが「仕方がない」とあきらめているこの現象に、打つ手はないのか。われわれの身近なところから、この問題の解決策を小宮山宏氏がポイントを絞って解説する。
収録日:2008/05/21
追加日:2014/04/30
小宮山宏
東京大学第28代総長

北垣国道―京都の水利に尽力した「琵琶湖疏水の父」

技術と民生から見た明治維新(4)北垣国道

本編シリーズ講話第4回は、琵琶湖疏水の父・北垣国道。いまで言えば新幹線や青函トンネルの開通にも比すべき琵琶湖疏水の大事業を成し遂げ、その後も北海道の民生の長期的な安定と繁栄のために尽力した彼の功績を振り返る。
収録日:2014/02/26
追加日:2014/03/20
山内昌之
東京大学名誉教授

1995年の円高と2010年の円高の大きな違いとは?

「実質実効」の円レートと今後の為替動向

アベノミクスの金融緩和で超円安となった日本経済。重要なのは今後の円レートの行方。そこで重要となるのが「実質実効為替レート」だ。そこから見えてきた円の実力を手がかりに、今後の為替動向を読む。
収録日:2014/03/14
追加日:2014/04/03
伊藤元重
東京大学名誉教授

ISの戦闘と第3次ガザ戦争では歴史的な意味合いが違う

ガザの悲劇、その反復の理由―新しい三つの変化

ハマスとイスラエルによる第3次ガザ戦争が続いている。しかし、この戦争がイスラエル南部国境の恒久的な安全保障の確立に成功するとは思えないと語る山内昌之氏。それは、イスラエルとパレスチナとの争いに新しい三つの変化が...
収録日:2014/08/20
追加日:2014/09/12
山内昌之
東京大学名誉教授

非常に多い耕作放棄地を減らしていくことも一つの方法

2050年の世界を考える―質疑応答(4)日本の食料自給率を高める方法

2014年8月3日開催「プラチナ未来人財育成塾@会津」におけるプラチナ構想ネットワーク会長・小宮山宏氏講演「2050年の世界を考える」を収録。次の世代を担う中学生たちに向けて、小宮山氏が熱く語りかける。(全17...
収録日:2014/08/03
追加日:2014/10/11
小宮山宏
東京大学第28代総長

マイナス金利政策は米日政策金利差に影響する

日銀がマイナス金利政策を導入(3)今後の為替見通し

「長期的には、マイナス金利政策は一般的に考えられているよりも円安効果をもたらす可能性がある」と語るのは、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏だ。では一方で、短期的にはどの程度の効果があるのか。高...
収録日:2016/02/04
追加日:2016/02/18
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

身を切るシンボルとしての定数削減では理論的根拠なし!

選挙制度改革-問われる政党の覚悟

政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏が、座長代理を務めた「衆議院選挙制度に関する調査会」の一員としての視点も交え、衆議院選挙制度改革と調査会の答申について解説する。改革における焦点は何と言っても「定数削...
収録日:2016/01/25
追加日:2016/02/29
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

小選挙区制になって初のダブル選挙となるか?

衆参同日選挙の可能性と争点

野党が力を失っている今、同日選挙は安定政権を狙う安倍首相にとって大きなチャンス!のはずだが、果たして? 政治学者で慶應義塾大学大学院教授・曽根泰教氏が、衆参同日選挙の可能性とその争点について解説する。
収録日:2016/01/25
追加日:2016/03/07
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

TPP、各国の動向と日本の未来予想

TPP署名式を終えて―今後の各国の動きと日本の未来予想

2月4日、ニュージーランドで行われた署名式により、TPPはさらに一歩前進した。だが、まだまだ課題は多い。今後、協定発効に向けて、何がカギとなるのか。アメリカ大統領選挙やアジア諸国の追加参加などによる影響も見逃せ...
収録日:2016/02/09
追加日:2016/03/17
伊藤元重
東京大学名誉教授

Pepper開発責任者が語った不可避のシンギュラリティ

「Pepper」の全て(4)ロボットと暮らす未来

世界初のパーソナルロボットとして発売された「Pepper」は、行く先々で波紋を広げている。その開発責任者であり、「彼を愛してほしい」と願うソフトバンクロボティクス株式会社プロダクト本部取締役本部長・蓮実一隆氏に...
収録日:2016/03/15
追加日:2016/04/13
蓮実一隆
ソフトバンクロボティクス株式会社 取締役 CMO

木はレンガと一緒――このやわらか発想が鍵!

森と都市の共生~木材活用の豊かな社会(4)西欧で木造建築が進化する理由

東京大学生産技術研究所教授・腰原幹雄氏による、木造建築を知り・考えるシリーズ講話第4話目。今回は、多くの足かせゆえに、なかなか木造の可能性を広げられない日本と、どんどん高層の木造建築を建てている西欧の違いについ...
収録日:2015/11/19
追加日:2016/04/28
腰原幹雄
東京大学生産技術研究所 教授

「ヘリコプターマネー」とは何か?そのデメリットは?

「ヘリコプターマネー」とは何か?

デフレ対策として知られる「ヘリコプターマネー」。提唱者はノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマン氏だ。強い賛同者と激しい批判者に分かれる「ヘリコプターマネー」について、東京大学大学院経済学研究科教授・植...
収録日:2016/05/12
追加日:2016/05/19
植田和男
第32代日本銀行総裁

時代の先端を行く経営論、ダイナミック・ケイパビリティ

ダイナミック・ケイパビリティ~組織の戦略変化(1)不確実な時代の経営論

国や企業、文系/理系といったさまざまな「境界」がはっきりしていた20世紀に比べ、現在は不確実性が高まっている。その中で企業経営のあり方も、大きな変化が求められる。21世紀に必要なのは、境界を飛び越える越境力=ダ...
収録日:2016/06/23
追加日:2016/08/30
谷口和弘
慶應義塾大学商学部教授

なぜトランプ現象は起きたか?反グローバリズム台頭の理由

アジア政治経済の過去と現在(1)アメリカ大統領選挙から読む

これからのアジア情勢を考える上で、今年(2016年)のアメリカ大統領選挙は重要なトピックだ。政策研究大学院大学学長・白石隆氏は、クリントン候補が優勢であるとした上で、なぜトランプ現象は起こったのか、どうしてアメリカ...
収録日:2016/09/20
追加日:2016/11/01
白石隆
公立大学法人熊本県立大学 第3代理事長

トランプ・ショックで為替相場がドル高・円安に進んだ理由

トランプ時代の米ドル相場(1)米大統領選挙と為替相場

米大統領選挙は共和党のトランプ候補の勝利となり、為替相場ではドル高・円安が進んでいる。事前予想は「クリントンでドル高、トランプでドル安」のはずだったが、シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏は、もっ...
収録日:2016/11/17
追加日:2016/11/25
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

スッラとディオクレティアヌス―二人の独裁者の共通点とは

ローマ史に学ぶ戦略思考~ローマ史講座Ⅳ(4)救国の英雄・スッラ

早稲田大学国際教養学部特任教授・本村凌二氏が、カルタゴに敗走し、危機に陥ったローマを救った英雄・スキピオと並んで英雄と評価するのが、スッラだ。彼は敵と味方を峻別し、過酷さと温情さを兼ね備えた人物であり、後にロー...
収録日:2016/09/30
追加日:2017/06/06
本村凌二
東京大学名誉教授

戦後日本の政党政治に影響を及ぼしたニューディーラーたち

敗戦から日本再生へ~大戦と復興の現代史(11)占領後の日本の戦後復興(中)

占領後の日本の戦後復興のなかで、次に取り上げるのは占領軍と政党政治の関係、朝鮮戦争の影響、日米安保条約の締結、戦後改革と民主化の底流、人口ボーナスなどだ。これらを通して、占領政策の評価と日本に蓄積していた技術・...
収録日:2016/07/08
追加日:2017/08/07
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

消費増税の先送りで将来世代の負担が拡大した

日本の財政の未来(6)世代会計に見る将来世代の負担

法政大学経済学部教授の小黒一正氏の試算によれば、2017年時点の世代会計では、20歳未満の将来世代は生涯で約8,000万円の損をする。消費増税を先送りにし、財政再建を遅らせていれば、さらにこの負担は拡大していくだろう。こう...
収録日:2017/09/04
追加日:2017/10/07
小黒一正
法政大学経済学部教授

黒田日銀の金融政策の円相場に及ぼす影響

2017総選挙と円相場とアベノミクス(3)量的緩和と円相場

シティグループ証券チーフFXストラテジスト・高島修氏が、2017年10月の総選挙を終えた現在、これまでのアベノミクスの総括と日銀の金融緩和の影響について、円相場との関係を軸に解説する。今回、高島氏は、日米の政策金利差...
収録日:2017/10/25
追加日:2017/11/23
高島修
シティグループ証券 チーフFXストラテジスト

日本の医療関係者は「医療」に注力できない

高齢化と財政危機~その解決策とは(14)日本の医療が抱える問題点

公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、社会保障のうち、医療が抱える問題点について解説する。日本の国民皆保険・皆医療は、諸国に誇るべき優れた理念を掲げているが、問題も多い。例えば、アメリカのようにパラメデ...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/12/03
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

追い込まれたアメリカは同盟国を切り捨てる可能性もある

激変しつつある世界―その地政学的分析(4)実質なき時代

歴史学者で京都大学名誉教授の中西輝政氏によれば、現代は、どの国も実質のない見せかけを演じる、「パックス見せかけ」の時代である。アメリカが中国・ロシアとの関係で追い込まれる中、同盟国日本を切り捨てる可能性も出てき...
収録日:2017/05/16
追加日:2017/12/27
中西輝政
京都大学名誉教授

マテリアルズインテグレーションとは何か?

マテリアル革命(4)マテリアルズインテグレーション

東京大学名誉教授で新構造材料技術研究組合(ISMA) 理事長の岸輝雄氏が語るシリーズレクチャ「マテリアル革命」。第4話ではマテリアル革命の中核を成す「マテリアルズインテグレーション(MI)」について解説する。MIとは、材...
収録日:2017/11/30
追加日:2018/04/03
岸輝雄
東京大学名誉教授

AIはいかにして概念を把握するのか?

知能と進化(3)AIにとっての概念

人工知能(AI)はいかにして「概念」を把握するのか。AIにとっての身体性や意味について意見を交わしてきた総合研究大学院大学長・長谷川眞理子氏と東京大学大学院工学系研究科特任准教授・松尾豊氏が、これまでの議論を踏まえ...
収録日:2018/04/09
追加日:2018/07/15

飲食店のサービス品質・生産性向上のカギは「従業員満足」

「食・食サービス」から考える従業員満足と生産性

飲食のサービス産業における生産性を向上させるためには、従業員満足を高める職場や仕事のしくみが大事であると、立命館大学食マネジメント学部准教授の野中朋美氏は論じる。従業員に満足感をもたらす動機づけ要因には達成感や...
収録日:2018/04/27
追加日:2018/10/08
野中朋美
早稲田大学 創造理工学部経営システム工学科 教授

「健幸ポイント」制度導入によるブレイクスルー

スマートウエルネスみつけの実現へ(3)健幸ポイント制度

見附市では、スマートウエルネスシティ事業を進めるため、自治体レベルで研究組織が立ち上げられた。その組織は健康施策とそのための都市政策の一環としてつくられたのだが、具体的にどのような研究が進められているのか。そこ...
収録日:2018/07/04
追加日:2018/12/24
久住時男
元・見附市長

ゲノムDNA解析で見えてきた「縄文人の遺伝」驚愕の真実

核DNAからさぐる日本のルーツ(6)二重構造モデルの修正

ミトコンドリアやY染色体の特徴は、さかのぼっても一人の祖先のものがそのまま遺伝することにある。これでは情報量が少なすぎてルーツは分からない。そこでヒトゲノムを用いた分析を行ったが、驚くべき結果が出たという。それは...
収録日:2018/09/26
追加日:2019/04/05
斎藤成也
国立遺伝学研究所 名誉教授

不可視のブラックホールをどのように検出するのか?

ブラックホールとは何か(5)野良ブラックホールの検出

天の川銀河の中には、すでに認識されているブラックホール以外にも膨大な数のブラックホールが存在するという。ただ、そのほとんどは単独で存在し不可視であるため、検出は難しい。そのため、銀河中に広がるガスの運動を観察す...
収録日:2018/10/31
追加日:2019/04/23
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授

なぜアメリカの中西部では平均寿命が短くなっているのか

トランプ政権の保護主義政策の影響(1)平均寿命の低下

世界に大きな影響を与えているトランプ政権の保護主義政策だが、実はアメリカの中西部では平均寿命が低下している。また、アメリカではラストベルトの住民が仕事がなくても移住しないという傾向にあり、経済学者が大きく問題に...
収録日:2019/04/16
追加日:2019/05/26
伊藤元重
東京大学名誉教授

宇宙の大きさを実感…太陽をピンポン玉だとすると地球は?

現在の宇宙の姿(5)宇宙のスケールモデル

今回は、スケールモデルを使って、宇宙の大きさを実感する。太陽を直径4 センチメートルのピンポン球としてスケールモデルを作ると、地球は砂粒くらいの大きさになり、それらの距離は4メートルになる。太陽に一番近い恒星まで距...
収録日:2018/12/26
追加日:2019/06/17
岡村定矩
東京大学名誉教授

人工衛星や探査機のエンジンの最も重要な役割とは?

宇宙探査の現在と可能性(1)ロケットと軌道の基礎-1

現在の宇宙推進工学の知見からすると、将来的にどのような宇宙探査が可能なのか。有人火星探査を事例として、ロケットエンジンの仕組みや最新技術を解説する。第一に重要なのは、ロケットエンジンの役割を理解することである。...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/07/01
小泉宏之
東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授

有人火星探査にはどれくらいの費用がかかるのか

宇宙探査の現在と可能性(4)有人火星探査の概算-2

有人火星探査にかかる費用について概算してみよう。火星探査のためには、地球の周回軌道に1000トンの構造物を打ち上げる必要があるが、宇宙ステーションやアポロにおけるミッションでかかった費用を考えると、最低でも数十兆円...
収録日:2019/06/11
追加日:2019/07/01
小泉宏之
東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授

アポロ計画をきっかけに思いついたディーラー作戦

経営者としての激動の人生(2)事業開始と経営の土台固め

対照的で刺激的な事業パートナーとの出会いは、起業・創業のカギを握る重大事である。そして、経営組織をどう考えるかにおいては、成功事例をたずね、思い切った変革を恐れない姿勢が功を奏する。(2018年10月2日開催日本ビジネ...
収録日:2018/10/02
追加日:2019/07/26
三澤千代治
MISAWA・international株式会社 代表取締役社長

醸造酒から蒸留酒の作り方を学問する面白さ

科学的思考はなぜ大切か(4)基礎数学の大切さ

よく耳にする醸造酒と蒸留酒。この2つの違いや作り方などについて岡部徹氏の解説が進んでいくが、それを理解する上で伝えたいのは「基礎的な数学」の大切さだ。岡部氏も学生の時には、「自然対数など、何でこんな訳が分からない...
収録日:2019/08/30
追加日:2019/10/04
対談 | 岡部徹神藏孝之

「隠れた価値」 を顕在化させるためにはどうすればいいか

経済社会と「隠れた価値」の行方(4)「隠れた価値」の顕在化

これまで潜在的にあった「hidden value(隠れた価値)」を、現在の経済社会の中で顕在化させるのはどうすればいいか。「新しい貨幣」と呼ばれるものをつくることも一つのアイデアとして考えられるが、そこは鍵となるのはテクノ...
収録日:2020/03/02
追加日:2020/05/22
対談 | 吉川洋小宮山宏

私たちの免疫能力は後天的に決まるのか遺伝によるものなのか

免疫の仕組みからポストコロナ社会を考える(5)集団免疫獲得と地域差

スウェーデンは、強い自然免疫力を持つ人たちによる集団免疫の獲得を目指して生活への制限を極力行わない方針を取ったが、その代償として日本よりも多くの死者を出した。一方、日本は比較的緩い制限でとどめたが、良い結果を得...
収録日:2020/06/04
追加日:2020/07/01

西郷隆盛は過去をすべて背負ったからこそ、偉大になった

真のやる気とは何か(9)問題を切り捨てず、受け入れよ

企業も人も「良い部分」だけ残して、「悪い部分」を切り捨てるのでは大成しない。あの西郷隆盛もまた、親の借金から逃げずに、生涯をかけて返済しようとしたそうだ。組織が窮地に陥ったとき、逃げずに宿命を背負う覚悟のある人...
収録日:2020/04/10
追加日:2020/08/28
対談 | 執行草舟田村潤

『カラマーゾフの兄弟』の予言通りデジタル独裁へ進むのか

独裁の世界史~未来への提言編(10)もっと「マシなポピュリズム」へ

中国共産党がデジタル独裁の将来へ着々と進む中、自由主義・民主主義陣営は反撃のための模索を始めている。しかし、西洋はローマ法に基づき、中国は刑法を中心に発展してきた社会である。日本はその双方を理解することができる...
収録日:2020/08/07
追加日:2020/12/25
本村凌二
東京大学名誉教授

ルメートルの「動的な宇宙モデル」は膨張宇宙論の先駆け

「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(6)動的宇宙解と宇宙膨張の発見

アインシュタインの一般相対性理論から「膨張したり収縮したりする宇宙」を導き出したフリードマン。若くして亡くなったため、アインシュタインとの論争には発展しなかったが、その後、膨張宇宙論の先駆けとなるルメートルの「...
収録日:2020/08/25
追加日:2021/01/16
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授

日本経済の行き詰まりをもたらした2つの大きな理由とは

日本企業の弱点と人材不足の克服へ(1)膠着する日本経済の深層

日本経済はこの20~30年行き詰まりの状態にある。理由としては、会社の多角化によって生まれた各事業部の規模が小さすぎることが挙げられる。また、「技術があればいい」というマーケット軽視の姿勢も理由の一つだ。日本と業態...
収録日:2020/10/28
追加日:2020/12/27
西山圭太
東京大学未来ビジョン研究センター客員教授

日本企業が一番変えるべきは「縦に深く掘る」発想

日本企業の弱点と人材不足の克服へ(2)「横に切る」発想の欠如

インテルの成功は、ニーズを抽象化して、よりスケールがあり、マーケットが広い製品をつくったことにある。ウィンドウズも、一つ一つのパソコン向けではなく、さまざまなパソコンで使えるOSをつくった。これは、さまざまなニー...
収録日:2020/10/28
追加日:2021/01/03
西山圭太
東京大学未来ビジョン研究センター客員教授

「IT巨人企業」による情報革命の衝撃と影響

2021年激変する世界と日本の針路(6)「IT巨人企業」の興隆と問題

世界の動きの中でもう一つ注意しておかなければいけないのは、情報技術の急速な発展と、「IT巨人企業」と呼ばれるGAFAなどが大変大きな力を持ってきているということだ。その拠点ともいえるのがシリコンバレーだが、そこではど...
収録日:2021/02/02
追加日:2021/03/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

認知機能を高めるのに必要なのは脳トレではなく有酸素運動

「怒り」の仕組みと感情のコントロール(5)認知能力の鍛え方

近年、「脳トレ」という脳の認知機能向上を目指したトレーニングが話題となっているが、これまでの研究の結果、脳トレが日常の生活に必要な能力の向上に寄与することはほとんどないことが分かっている。むしろ、ウォーキングな...
収録日:2020/11/10
追加日:2021/03/24
川合伸幸
名古屋大学大学院情報学研究科教授

AIに本は書けるのか~AIと人間の違いを考える

今こそ問うべき「人間にとっての教養」(7)知の中継地点としての気づき

昨今、AIの進化が目覚ましい。将棋界ではプロ棋士がAIに敗北したことが話題になることもある。ではAIは本が書けるのだろうか。人間は本が書けるし、本を読むこともできる。これはどういうことなのか。本は、伝える価値があると...
収録日:2021/03/25
追加日:2021/06/10
橋爪大三郎
社会学者

「人間圏」が新たに主流となった地質時代が人新世

人新世とは何か~人類の進化と負の痕跡(3)無視できなくなった負の人間活動

「人間活動が地質学的な痕跡を残す」という人新世の問題提起に対して、地球を鳥瞰的に見ても「人間圏」の存在は明らかだという指摘がある。また、物質の循環を基準とした「エコロジカル・フットプリント」という指標の導入も進...
収録日:2021/04/19
追加日:2021/07/04
長谷川眞理子
日本芸術文化振興会理事長

なぜバブルが起こるのか…行動経済学で読む市場の二面性

ビジネス・エコノミクス(5)行動経済学の活用<後編>

行動経済学の知見を踏まえると、株式市場の理解も深めることができる。人間は必ずしも合理的ではないため、株式市場も効率的に動いているわけではない。合理的でない人間の「癖」を見抜くことで、マーケティングへの応用が可能...
収録日:2021/12/09
追加日:2022/03/17
伊藤元重
東京大学名誉教授

令和の所得倍増は実現するか?日本の復活戦略を考える

「激動と激変の時代」の日本復活戦略(2)岸田政権の政策と戦略の重要性

池田勇人によってつくられた宏池会を引き継ぐ岸田文雄総理は、「令和の所得倍増」や「デジタル田園都市構想」など、まさに先人を意識した政策を次々と打ち出している。しかし、それらを実現していく上では、世界のさまざまな事...
収録日:2022/01/18
追加日:2022/04/19
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

突然のウクライナ侵攻…ロシア将兵を危険にさらす非合理性

プーチンのロシア―その思想と戦略―(5)侵攻の論理と情報戦略

心理戦術を中心に行ってきたロシアの対ウクライナ軍事戦略だったが、それは突如として武力行使に変わった。世界から孤立し批判が強まるプーチンだが、感情的で非合理ともいえるこの戦争を続ける理由は何なのか。一種の情報戦で...
収録日:2022/03/04
追加日:2022/04/27
山添博史
防衛研究所 地域研究部 米欧ロシア研究室長

輸出立国から輸入依存型の中進国に衰退した日本経済

日本を復活させる国家戦略(2)日本経済凋落の原因を究明する

1980年代後半、アメリカとトップを争うほどのGDPを誇った日本経済の競争力は、今や凋落の一途をたどっている。いったい約40年のあいだに何が起こったのか。その経緯を振り返ると、アメリカの圧力と少子高齢化によって弱体化して...
収録日:2022/07/07
追加日:2022/10/27
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授